おおあばれ屋さん

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調理:カレーへの甘えを捨てよ

書いた日:2020年7月17日

 

先月中旬につくったカレーの感想文です。
※この記事は調理中にとったメモを元に作成されています。

⭐︎今回の材料⭐︎
・じゃがいも
・にんじん
・たまねぎ
ぶなしめじ
・豚肉
・トマト缶、カレールー、塩胡椒など


⭐︎下準備
 じゃがいは皮を剥きいい感じに切る。芽っぽいところを取るのに気をつけていれば多少皮が残っててもまあ許容では? カレーにはスパイスが入っているのでそれがいいかんじに消毒してくれているでしょう(カレーへの甘え)。ところで私は一口大のサイズ感が一生わからない。特にじゃがいもはカレーにおいて溶けたり粉砕されたりするので完成時のサイズが予想つかない。半分に切ってそれでよくないですか? 火が通らないのでよくないです。デカじゃがいもについてはだいたい7,8個ぐらいに切っています。
 にんじんの皮はそんなに剥いてない。皮剥きしやすい形状だけど黒いところだけでササーッと済ませている。栄養とかあるだろうし……。頭としっぽさえ取っておけば大丈夫じゃない!? 大丈夫なんだよね〜〜〜!
 たまねぎの下準備はじゃがいもより手間という話は有名ですね。皮は剥きづらいし薄皮を剥こうとしたら爪で実をガッと穿つことさえある。そうすると指が毒(たまねぎ汁)に浸かり毒手となるので最悪。切った時の硫化アリルに反応した目にその手が触れると大事故になります。みなさんくれぐれもご注意ください。私はたまねぎ大を一個切った時点で目がムズムズになり涙が止まらなくなり鼻水も出ます。この状態で包丁を握るのは極めて危険なので調理を中断せざるをえません。空気中に飛散した硫化アリルを飛ばすために換気扇は強にしてしばらくその場を離れます。本当ならこの間にじゃがいも2個ぐらい切っておけるんじゃないか? 現場回復のために費やされる時間よ。下準備の時間の3分の1はたまねぎに費やされるのであった。
 それに引き換えぶなしめじは楽でいいなあ! 石突きを落としてあとは手で裂けばいいので偉い。キノコ類は安いし楽だし目にも優しい。特にぶなしめじは千切るのも容易いので気分が良いです。最強の気分になりたい時はぶなしめじを使おう! 私は子供のころぶなしめじが苦手でしたが今はそんなことなくなりました。ぶなしめじは味の主張が強くて受け入れがたかったんだよね。風味も表現できないので混乱する。「甘い・辛い・しょっぱい」とかではなく「キノコ味」だったので味覚のどの分類にも置けなかったのが気に入らなかったんだろうなと思います。今ではその味こそが好きになったけど、これは毎日ものを食べて食の経験を積んだからなんだろうな。テキトー言ってま〜〜〜す!
 豚肉、というか肉なんですけどいつもチルド室に入れてるからキンキンに冷えてて触るのがつらいな。ここだけ冬。かじかむ指にそっと息を吐いて温めるよ。調理中にそんなことはしないので今のは嘘です。冬なのは本当。別件だけどこの前ハンバーグつくったとき、捏ねの作業でヒエヒエの肉にまみれた手が冷えすぎて痛くなって困った。あれ手だけじゃなくて肘まで痛くならん!? 5回捏ねては苦しみもんどりうった。


⭐︎炒める
 豚肉だから先に炒めるかと思いそのようにしたら無限に肉汁が出て怖かった。お前はどこにそんな水分を隠していたんだ? そのあとたまねぎを入れたらこっちからも汁が出るからもうわからんこれは炒めているのか? 私は煮物をつくっていたのか? じゃがいもにんじんぶなしめじを入れても「炒め」より「煮」の風情。
 ここで生姜を忘れていたのでチューブ生姜をちょっとだけ入れる。にんにくのことは完全に忘れていた。まあカレールーにも入ってるっしょ!と思う(カレーへの甘え)。
 水を入れる前に缶トマトを入れる。今まではザルで濾してましたが、今回は味噌を溶く用の器材を使用しました。思ったより楽だったので、これからは味噌をとくやつ(正式名称不明)でやります。



⭐︎煮る
 缶トマトを入れ規程の水を入れたら「なんか多くない?」となりましたが、カレーは海なので全てを受け入れてくれるのでOKとしました(カレーへの甘え)。
 鍋がグツグツになるころには灰汁がドシドシ出たので嬉しかったです。灰汁取りが一番好きな工程かもしれん。なぜなら楽に料理してる実感を得られるから。これ前にも言ったか? 言ったならよかったで〜す。
 ルーを1回分入れて溶かすとなんか……シャバシャバ……。カレーの味は十分するのに、どうしてもとろみがない。いくら煮込んでも飛ばない水分。結果、水っぽいカレーになってしまいました。ここで知見を得ました。「水分量が多すぎるとルーのとろみ成分が対応しきれなくなる。かといってルーを足すことはできない(足したらとろみはつくが味が激濃になるため)」ということです。


⭐︎まとめ
 私は今までカレーには何を入れても良いと信じ、そのようにしてきました。実際どんな具材を入れてもカレールーは全てをまとめてくれ、食卓に並べるに支障のない出来として完成してくれていました。
 しかしカレーにも許容量というものがあり、それを越えると「それ以上はどうすることもできない」状態になってしまうということに今回初めて気付きました。私はカレールー、そしてカレーという料理に甘えきっていました。
 今回のこの結果を真摯に受け止め、これからはもっと誠実にカレーと向き合っていきたいと強く思います。
 「カレーへの甘えを捨てよ」私はこの経験を得たことで、またひとつ上のステージのカレーづくりに努めて参ります。

 でもシャバシャバのカレーはご飯にかけると秒で浸透するので食べやすかったので、最終的には引き分けです。やったね。


おわり