おおあばれ屋さん

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映画:スイス・アーミー・マン(2016)

(書いた日:2020年6月9日)

 

sam-movie.jp

 

出演:ポール・ダノダニエル・ラドクリフメアリー・エリザベス・ウィンステッド
監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シュナイナート

船旅中に無人島へ漂着したハンクは、救援の望みも薄く孤独に絶望し首を吊ろうとしていた。しかし首を吊ろうとしたその瞬間、ひとりの男が流れ着く。一縷の望みをかけて生存確認をしたが脈はなく既に事切れており、「孤独でなくなるかもしれない」という希望は潰得てしまう。
気を取り直して自殺を試みるも、目の前の死体の尻から噴射されるガスが放屁のようでどうにも気になるハンク。改めて死体を検めようとした瞬間、ジェット噴射のような放屁で死体が出航してしまい、ハンクも引きずられるように海へ出てしまう。
そして新たな島に漂着したハンクは、死体と共に探索を始めるのだった——。

というところから始める映画でした。
下品でおかしいけどなぜか前向きになるので変な映画だったな〜!

 

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メニー役のダニエル・ラドクリフの死後硬直演技が良かった〜!
話しはじめた頃の顔半分がまだ硬直してるところなんかどうなってるかよく分からんがすごい。
死体の肌が青白く血管が透けて見えるのもどうやってるんだろうな。メイクか。「本当に死んでるんだな〜」感あって良かった。

それからハンクは冒頭からそうだけど手先器用すぎんか!?
流れ着いたゴミとか木材でバスとかカフェとか作るしサバイバルの才能がありすぎる。
無から有を作り出す天才なのでは……。自信持って。

死体の男・メニーが多機能ぶりを披露するのって、ハンクと交流が深まる度合いによるのかな。既定の親愛度達成で機能解除みたいな(言い方よ)

 

メニーの記憶なんだけど、ハンクのエピソードをなぞって自分のもののように追体験しているっぽいなと思った。ハンクの記憶を口頭から同期してる感じ。
口伝えなのでハンクから語られない部分は同期されない→熊のシーンに繋がる、なのかな〜。ハンクの幻視は同期状況に乱れが生じたためとか。

結局メニーとはなんなのかは分からないんだけど、死体であり話したり考えたりができるのはハンクの妄想じゃないのは確かなのでよかった……。


別軸で死に近い生き物が交流していくうちに「生」に歩み寄っていく感じがあった。そして離れたとしてもその軸が死に近づくではなく、生の地点にあるところが希望だったなと思う。
放屁! 吐瀉! 勃起! でとんでもねえんだけど最終的に爽やかなのが意味わからんくてよかった。

あと女装があったので最高!!!